電子ブック用のフォントは従来のフォントをそのまま使えばいいかもしれません。でも電子ブックには紙とは異なる特性がありますから、どのようなフォントが向いているのかをご一緒に考えてみませんか。

紙と一番違うのは、読者が表示内容や文字のサイズを自由に拡大できること。このようなことは紙ではできませんでした。でも時には必要以上に拡大してしまうこともありますから、ハライの先端の角や裁ち落とし、直線直角が目につくかもしれません。
しかし、これがS明朝であれば、ハライ、打ち込み、ハネの先も全て丸めてあります。直線とする部分も微妙な曲線で作ってあります。徹底的に丁寧に作ってあります。つまり、どんなに拡大してキレイな文字なのです。読者からするとこれは驚き。本末転倒ですが、拡大して文字を眺め楽しむなんてこともあるかもしれません。

文字が表示される画面の多くは液晶パネル、即ち光り輝くバックライトで照らされています。すると明るい光が黒い文字に回り込み、明朝体の細い横棒は更に細くなるでしょう(従来の明朝体は横棒は細い方が綺麗ということから、縦棒の太さに対して横棒の太さはその1/3またはそれ以下)。
一方、液晶パネルは紙のような解像度はありませんから、太いゴシック体は文字サイズが小さいと潰れて読みにくくなってしまうかもしれません。
そこで、明朝体は少し太い横棒が、ゴシックは横棒が細いフォントが適している筈と思われます。という理由からニィスとしてのお薦めはやはり横棒が太いS明朝、そして横棒が細いマルドゥー(近日発売予定)です。


これは電子ブックに限ったことではありませんが、文字のデザインイメージは、とりわけ今の状況を考えると、明るく元気な文字がいいと思います。暗い文字は閉塞感が深まるでしょう。明るく元気な文字で未来を開きましょう。ニィスフォントでは、JTCウインシリーズ、同ナミキPOP系、じゃんけんシリーズが明るく元気な文字の代表です。
